✓読者の悩み
・簿記2級は独学で合格可能なの?
・合格までに何時間必要?
・勉強方法を知りたい?
みなさんこんにちは、ヒトシ(@hitoshi_tochigi)です。今回は上記の悩みについてお答えします。
✓本記事の内容
・独学合格に必要な事
・合格するのに必要な勉強時間
・独学合格勉強法
✓本記事の信頼性
著者は、機械系エンジニア出身で簿記は全くの素人から独学で勉強をスタートさせ見事5カ月で1発合格を達成しています。なお3級は取得せずに1度で2級を取得しています。
独学で合格を目指したい方、3級を受けずに初めから2級を目指したい方は是非ご覧下さい。
独学合格に必要な事
まず始めに日商簿記2級(以下簿記2級)を合格するために把握しておくべき事と決めておくべき事を合わせて3つお伝えします。
それは、つまり以下の3点です。
1つずつ詳しく解説していきます。
試験の内容について
まず試験に合格するためには、試験がどんな試験でどんな問題なのかを把握しておくことがとても重要です。
試験は、「戦」です。戦略無しに飛び込むのは負け戦同然です。
では、まず日商簿記2級の試験内容を一覧でまとめました。
試験方式 | ネット試験もしくはペーパー試験 |
試験範囲 | 商業簿記、工業簿記 |
試験時間 | 90分 |
合格点 | 70点以上(100点満点) |
受験料 | 4,720円 |
受験資格 | 無し(どなたでも受験可能) |
次に試験の配点についてお伝えします。
試験は、大きく分けて大問5題で構成されています。
科目 | 配点 | |
第1問 | 商業簿記 | 20点 |
第2問 | 商業簿記 | 20点 |
第3問 | 商業簿記 | 20点 |
第4問 | 工業簿記 | 28点 |
第5問 | 工業簿記 | 12点 |
ここで注目すべきは第1問と第4問です。
第1問は20点すべて仕訳問題です。仕訳は、簿記の勉強において基本であり最重要の項目です。また第4問の12点は、仕訳問題です。つまり100点のうち32点は仕訳の問題が占めることになります。
また仕訳の1問辺りの配点は4点とされているため得点への影響が多きいです。つまりこの仕訳を着実に得点源と出来るかが合格に大きく影響します。
次に最近の合格率についてまとめました。
試験回 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
157(2021.2.28) | 45,173名 | 35,898名 | 3,091名 | 8.6% |
156(2020.11.15) | 51,727名 | 39,830名 | 7,255名 | 18.2% |
155(2020.6.14) | 中止 | |||
154 (2020.2.23) | 63,981名 | 46,939名 | 13,409名 | 28.6% |
153 (2019.11.17) | 62,206名 | 48,744名 | 13,195名 | 27.1% |
152 (2019.6.9) | 55,702名 | 41,995名 | 10,666名 | 25.4% |
151 (2019.2.24) | 66,729名 | 49,776名 | 6,297名 | 12.7% |
150 (2018.11.18) | 64,838名 | 49,516名 | 7,276名 | 14.7% |
149 (2018.6.10) | 52,694名 | 38,352名 | 5,964名 | 15.6% |
ご覧の通り最近の合格率は、20%した回ることが多く以前に比べて難化傾向にあります。
紙試験とネット試験どちらにすべきか
簿記の試験にはペーパー試験とネット試験があるとお伝えしました。
では、どちらの試験を受けるべきなのでしょうか?
おすすめは、断然ネット試験です。
理由としては、最近のペーパー試験合格率が難化傾向であるためです。また、試験日が年に3回と決まっているペーパー試験に比べてネット試験はいつでも受けられます。
そのため仮に1度不合格となっても自分のスケジュールで次回の試験日を決められます。
著者は、最初からネット試験を受けることに決めていました。決めていたお陰でネット試験特有のパソコンスタイルの問題の解き方に抵抗なく対応できました。
※ペーパー試験とネット試験の合格に資格の違いはなく、同じ日商簿記検定2級合格者として扱われます。
1日に可能な時間を計算する
勉強するにあたり、自分が1日に何時間勉強に当てられるかは、算出しておく必要があります。
学生、社会人、既婚者など、人によって使える時間は変わってきます。合格するたにもできる限りの時間を簿記の勉強に当てるべきです。
著者は、社会人で働きながら勉強を進めていきました。著者の場合は、働きながら勉強する上で、朝に勉強するスタイルを確立していきました。
夜の勉強は、1時間程度と割り切り、早朝に2時間程勉強時間を確保しました。その他にも会社の昼休みには、20分程勉強時間の確保をしました。
意識して使えそうな時間を考えてみると案外、見つかるものです。通勤電車の中や仕事の合間時間等、時間と環境に合わせた自分の勉強スタイルを見つけましょう。
合格するのに必要な勉強時間
簿記2級に合格するには、どのくらいの勉強時間が必要になるのでしょうか?
インターネットで検索してみると大手資格スクールは、350時間~500時間とされています。これは、簿記3級を保有していない人が始めたときの勉強時間です。
一方、独学で取得された方の個人ブログで簿記の勉強時間を掲載している人たちには、250時間~350時間と書かれている方が多かったです。スクールと個人の報告間では、200時間程度の差が発生しています。
では、実際著者の勉強時間はというと、250時間で合格することが出来ました。もちろんこの時間は、全くの簿記知識が状態から合格までの時間です。期間としては、ちょうど5カ月でした。
勉強時間に関しては、「Studyplus」というアプリを使って日々記録していいたのでかなり正確な時間だと思っています。
独学合格勉強法
それでは最後に本題の勉強方法についてお伝えします。
この章では、以下の2つに分けてご説明いたします。
・おススメの参考書と問題集
・勉強の進め方
オススメの参考書と問題集
オススメの参考書と問題集は、パブロフ簿記シリーズです。このシリーズで参考書と問題集がどちらも発売されています。それぞれの良いところを以下にまとめます。
・4コマ漫画形式で分かりやすい
・内容の重要度が分けられている
・YouTube動画解説がある
・特典でネット試験の擬似体験ができる
・頻出問題がわかる。
・回答の解説でとても丁寧である。
パブロフシリーズは、独学初心者にとって有難い特典がたくさん着いているので大変オススメです!
勉強の進め方
では、ここから実際に私が行ってきた勉強を例に説明していきます。
教材は、パブロフ簿記の教科書を使用を想定して話を進めていきます。
また、人によって1日の勉強時間は変わってきますので、ここでは月日では無く時間で表記していきます。
それではまず大まかな勉強の流れをご説明します。
勉強は以下の流れで進めていきます。また同時に必要な時間も示します。
3級の学習(45時間)
↓
2級商業簿記勉強(45時間)
↓
2級工業簿記勉強(45時間)
↓
問題集(70時間)
↓
模擬試験(45時間)
それでは以下で詳しく解説していきます。
3級の学習(45時間)
はじめに、簿記3級の勉強をする必要があります。簿記2級の参考書は基本的に3級の知識がある方を対象としているので、全くの初心者の方は簿記3級の勉強から始める必要があります。
ただし、3級の試験を合格できるレベルまで持っていく必要はありません。重要なのは、内容を理解することです。
使う参考書は以下の参考書を使います。
初心者の方は、はじめは借方、貸方や仕訳など全くわからないと思います。そんな方でもこの参考書なら分かりやすく書かれています。
次に勉強の進め方ですがまずは、一通り読みましょう。そして、わからないところは付箋や印をつけておきます。2週目は、わからない所を再度読み進めるのと、付属でついている問題を解きます。
1番重要なのは、仕訳をちゃんと書けるようにすることです。前述していますが簿記の試験は仕訳が書けなくては、合格を見えてこないのでしっかり何度も書いて覚えましょう。
この3級の勉強は、45時間程度で終わりました。
当時の勉強の感想等を以下で報告していますので合わせてご覧下さい。
2級商業簿記勉強(45時間)
2級の商業簿記は近年難化傾向にあります。また、出題範囲も例えば以前は1級の範囲であった、連結会計も現在は簿記2級の出題範囲に含まれます。そのため覚えるべき仕訳や論点も増えます。
参考書は以下を使用します。
勉強法としてまずは、参考書1周を一通り読みましょう。そしてわからなかったところや難しいと思った所には、付箋等を貼っておきます。それから2週目は、難しい所を中心に復習します。また付属の練習問題もこの2周目のタイミングで解きます。
大切なのは、手を動かすことです。そのため見ただけで終わらせるのではなく仕訳などは実際に書きながら学習を進めましょう。
2級商業簿記で主に重要な論点はいかになります。
固定資産
精算表
財務諸表(貸借対照表と損益計算書)
株主資本等変動計算書
税効果会計
連結会計
特に税効果会計や連結会計は難易度が高いとされていますが何度も読んで理解しましょう。
当時の勉強の感想等を以下で報告していますので合わせてご覧下さい。
2級工業簿記勉強(45時間)
工業簿記は、簿記3級では出題されない分野で簿記2級で学び始める範囲です。そのため簿記2級の工業簿記は、基本的な所も試験範囲に含まれるので商業簿記と比べて得点源にしやすい方が多いと言われています。著者もその1人です。それに伴い、必要な勉強時間も商業簿記と比べて少なく済む傾向があります。
参考書は以下になります。
工業簿記の勉強もまずは、参考書1周を一通り読みましょう。それから2週目は、付属の練習問題を解きます。
2級工業簿記で主に重要な論点は以下になります。
個別原価計算
総合原価計算
本社工場会計
差異分析
CVP分析
以上の範囲は特に試験に出やすいので苦手にせず頑張って理解しましょう。
詳しい進捗は以下で記事にしていますのでご覧ください
問題集(70時間)
問題集は、2級の商業簿記と工業簿記のそれぞれで発売されています。
↓商業簿記問題集
↓工業簿記問題集
問題集は、合計それぞれ4周しましょう。1周目は、恐らく全く解けないと思います。それでも、諦める必要はありません。著者もはじめは全くできませんでしたが問題数を積み重ねることで出来るようになりました。
重要なのは1問1問最後まで解くことです。答えを見ても構いません。この問題集は解き方まで丁寧に解説してあるので、解き方を真似るようにはじめは書いていきましょう。
またそれ以外に重要なことは、問題ごとに時間を計って解くことです。簿記の試験は時間との戦いです。問題それぞれには目標タイムが書かれているので、時間を意識しながら解きましょう。
参考までに私の勉強の進歩は、以下のような感じでした。
感想 | 正答率 | |
1周目 | 全く解けない、全然時間足りない。ほぼ答え見ながら解く。 | 20% |
2周目 | 問題は、なんとなく覚えているがまだ解けない。答え見ながら解く。 | 30% |
3周目 | あれ、答え見ずに解ける問題増えている! | 40% |
4周目 | 結構自力で解けたし、制限時間内に解けている! | 80% |
実際どのように問題を進めたかは以下に書きましたので参考にして下さい。
模擬試験(45時間)
模擬試験は、商業簿記と工業簿記の問題集それぞれに2回分ずつ付属しています。
また、購入特典として、ネット試験用の模擬試験もあります。これは、問題集を購入すると概要ページのURLとパスワードが書かれています。これも、商業簿記と工業簿記で2回分ずつ収録されていますのでネット試験を受ける方は是非使用しましょう。
そうすると全部で8回分の模擬試験問題を解くことができます。
これを2周することをオススメします。
間違えた問題はそのままにせずに見直しをしっかりと行いましょう。どれも重要な問題を抽出されているので一通り解けておく必要があります。
実際のネット試験を体感として、この模擬試験で合格点をとれるとネット試験の合格できる可能性は高いと思います。
以上となります。
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